漫画論表 vol.1〜部屋へおいでよ〜

昔から漫画が好きな私は、ここらで批評でもしちゃおうと思います。
第1回目は原秀則の「部屋へおいでよ」にしようと思います。
プロカメラマンを目指すミキオとピアニストの文が繰り広げる簡単に言えば恋愛漫
画なわけですが
これがまた人間の汚らしい心を映し出していて、非常に完成度の高い作品です。
というか切ない漫画です。
最初、この2人はゆきずりの関係からスタートしていき
なんとなく同棲しているような感じだったのですが
お互いが仕事に対してうまくいく時といかない時がちょうど重なってしまい
少しずつチグハグしていってしまいます。
先に文がピアニストとしての才能を開花させていきCDまで出していきます。
ミキオは才能があるものの、なかなかその才能を開花できずもがき苦しみ
しまいにゃあ文にあたる始末。
もう見てらんない。
しかしミキオもカメラマンとして次第に大成していき、逆に文がもがいてしまい
やがて別れがやってきます。
その間、文には元彼が出てきたりとまぁ色々あるわけですが
最後は、なんというか、まぁ読んでください、と 笑
最終回なんて、私、泣きました。慟哭ですよ 笑
オススメの漫画です。
なかなか良さを伝えきれなくて、申し訳ないです。
因みにTVドラマ化もされており、文役には清水美砂、ミキオ役には山口達也でした。
1990年代中盤に放送された記憶があります。
文は清水美砂以外はちょっと考えられない程、適役でした。
小沢健二の主題歌*1もなかなかでした。
原秀則の漫画は個人駅に結構好きなので、また他の作品も紹介したいと思います。
次回は「こどものおもちゃ」にしようと思います。

*1:「それはちょっと」という「強い気持ち・強い愛」のC/W