愛煙家

何を隠そう私はヘビースモーカーである。
しかし最近、世の中が愛煙家に対して非常に冷たい。
駅では喫煙コーナーが外され、タバコは値上がりし、会社では会議室が禁煙。
飲み会ではタバコ嫌いの人から嫌な目で見られ、食事をすれば「当店は全面禁煙です」と言われ。
このように風当たりの強さをひしひしと感じるが、我々愛煙家はタバコのうまさを知っている。

朝、起きてぼーっとした中で吸うタバコはまだ寝ている体に爽快な息吹を与え、
食後のタバコは、油じみた口内を掃除し、
就寝前のタバコは一日の終わりをその一本が告げてくれ、明日への活力を与えてくれる。

これらはタバコのうまさの一部に過ぎないが、我々の日々の生活に欠かせないものとなっている。
要は日々の生活にタバコが必要なのだ。
だから私はこのうまさを共感したいため、タバコを吸う人が好きなのだ。
タバコを吸う人というよりは、タバコのうまさを知っている人が好きなのだ。

決してタバコ嫌いの人を非難しているわけではないが、その「うまさ」を知らない事はもったいない事だと感じてならない。