昔の私と今の私と

先日、電車で口をボッカリ開けていたオジサマを見た。これを見て皆さんは何を思いますか?
私は、ここであることに気付いた。
昔であれば「何だ?こいつ。きったねぇなぁ。死ね。」なんて思っていただろう。
今は、そうは思わない。
「毎日、仕事大変なんだなぁ。」と思う。
若い頃はみんなそうだと思うが、なんでも自分でできると思いがちである。
自分が子供であるという思いと、自立心がぶつかりあって精神的に非常に不安定な時期が特にそうであろう。
(多くの場合、中学生くらいにあたる。いわゆる思春期ってやつですね)
結局は誰かに支えられて生きていることなど理解もできずに。
もちろん今でもそれは変わらないことだ。すくなからず、何でも自分ができると思ってしまう。
ただし、今と昔ではその受け入れ方に違いがある。
今、私がそう思うのもきっと少しずつ現実が見えてきているからなのかも知れない。
結婚でもしたら、社会的責任を背負うことになる。
これは男性・女性に関係なく。
今度は自分が誰かを支えていく立場へと変化する。
その重圧はおそらく想像しているもの以上であろう。
毎日毎日、ラッシュアワーの中、潰されながら働く人も肉体労働の中働く人もリストラに怯えながら働く人も
借金抱えてる人も先の見えない人生に絶望感を抱いている人もそれぞれが、一生懸命生きている。
昔、バカにしていた大人達を、今は尊敬したい。
そして一言、誰にと言うわけでなく謝りたい。
中にはもちろん、嫌な大人もいっぱいいる。私は、その人を不憫に思う。
駅のホームで唾を吐く人、タバコを指定の場所で吸わない人、自分の非を認めない人、挨拶の仕方を知らない人、
自分勝手で独りよがりな人、人の気持ちを顧みない人、見下した言い方をする人、差別する人、
みんな、カワイソウ。
大人になったらどんな科白を言うのだろう?
そして今、昔は自分とは無関係の種類の人間であると思っていたものに私達はなろうとしている。
その先には何があるのだろう。

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