ロッテ圧勝3連勝

結果は圧勝の3連勝。
でもこれは私は巷で言われているような「プレーオフの勢い」だけだとは思わない。
やるべき用意をしていたか、それに尽きると思う。


今日の試合を振り返ってみると
タイガースは藤川球児を中継ぎとして送り込んできた。
それは岡田監督の「勝つぞ」という意思の表れであることは誰もがわかっている。
1イニングは福浦、サブロー、ベニーを完璧に抑えた。
彼らはどちらかと言うと、勢いのある力強い真っ直ぐを持つピッチャーには弱い。

次のイニングは里崎からだった。
しかもタイガースはその前の回に絶好のチャンスを潰している。
里崎は滅法直球に強く、また直球に狙いを絞って打っていくバッターだ。
また次の今江もその一人だ。
この二人を迎えた時点で継投を岡田監督は選択しなかった。
正直、私はウィリアムスが出てきたら多分厳しいだろうと踏んでいた。
それにロッテとしたら、藤川を攻略すればこの試合は完全に勝てると思っていたはず。



結果、里崎は変化球を打って鳥谷がエラーをして出塁。
#矢野の攻め方は間違っていない。鳥谷のエラーはこの日の大きなポイントになる。
#今日のテレビの解説陣はどうしようもなく、このエラーについてはあまり触れていない。





次の今江にはそのストレートを右中間に運ばれノーアウト2塁、3塁。
続いては代打のフランコ
フランコは藤川という投手にはおそらく相性が悪い。
これは今シーズンほぼ全試合を観戦した私の主観が入っているがほぼ間違いない。
フォークを投げられたら、ひとたまりもないだろう。
ところが、フランコには最後のフォアボール以外は全部ストレート。
しかも2ストライク後は高めのストレートで釣ろうとしていた。
フォークらしき球は最後の最後、フランコがフォアボールを選んだ球だけだった。




おそらくこの時の矢野はワイルドピッチを恐れていたのだと思うが
三振を取れるときにあえて安全策の中でもさらに安全な高めのストレートしか要求しなかった。
フランコに取っては少しストライクゾーンが自分の中で高くなったはず。



その状態で低めにフォークを投げても何の意味もない。
見送られて結果フォアボール。必然だと思う。



これでノーアウト満塁で代打・橋本。
橋本も里崎や今江同様にストレートに滅法強い。
その橋本に対してもストレート主体の配球。
最後はそのストレートをセンター前にはじき返して2点追加。
これで勝負あり。




後手後手のタイガースは桟原が救援に登場して福浦に満塁ホームラン。
藤川の後に出てきた桟原を責めるのはあまりにもかわいそうだ。
正直、格が違うし、藤川の後ではストレートに威力がなさすぎる。





私は遅くともフランコの代打の時に、ウィリアムスが出てきたらわからなかったと思う。
タイガースは時間が空いたのもわかるが、その間に何か戦略を立てていたのか疑問なのである。





藤川は確かに力のある投手だが、球種は少ない。
だからこそ、ストレートに強いバッターはストレートに的を絞り
他の球種には当てるのが精一杯の状況になる。




もちろん、ロッテは日本シリーズに来るまでにライオンズ、ソフトバンクと言った
「超一流」の投手を揃えたチームと戦ってきており目が慣れていたぶん有利だったかも知れない。
しかしそれを差し引いてもタイガースには「策」が感じられない。
今日の試合後の会見でも岡田監督は
「開き直ってやるしかない」
と言っていたが、今必要なのは開き直りではなく綿密なデータの洗い直しなのだ。



それに気付かない限り、これまでのように同じ戦い方をすればロッテの4連勝で日本シリーズは終わり
シリーズ史上にタイガースは汚点を残すことになる。
ここまで点差が離れた試合が続いたのはそれなりに意味があるのだ。勢いで片付けるには余りにもよろしくない。



どうでもいい話をここで二つ。
1つ目はプレーオフの時の解説陣は私が独り言で言った事を、次の瞬間同じことを言っていた。
特に野村さんと私は考えが似ているようだ。
ほぼ同じ見解だった。
今日の解説はひどかった。誰でもわかる事を声高に叫びっぱなしだった。
あんなの連れてきて恥ずかしくないかね、しかし。


2つ目はNPBに提言。
なんで日本シリーズの千葉マリンに私はいけなかったのだろうか。
つまり生粋のロッテファンである私はチケットを手に入れられなかったのだ。
ここまで支えてきたのはファンであり、ファンクラブ分だけでも手配してくれても良かったのではないだろうか?
そうすれば転売目的を排除もできただろうに。