【漫画】MONSTER

近年稀に見る天才、浦沢直樹の代表作品MONSTER。
ま、彼の場合ほとんどの作品が素晴らしいのでどれが代表作品かって難しいですが。
MONSTERは本当に完璧な作品ですね。
主人公は天馬賢三(テンマケンゾウ)。
主な登場人物は
・天馬賢三(超一流医師。モンスターを追い続ける)
・ヨハン(アンナの双子の兄。“モンスター”)
・アンナ(ヨハンの双子の妹。ヨハンを追跡)
・ルンゲ(ドイツ連邦捜査局警部。テンマを追う。でも次第に・・・)
エヴァ(テンマの元婚約者。酒乱。)
・ディーター(虐待されていた所をテンマに救われる。子供)
・グリマー(特別孤児院511キンダーハイム出身。フリー記者)
ライヒワイン(テンマの大学時代の恩師)
・ギーレン(テンマの大学時代の同級生。カンニング癖)
・フランツ・ボナパルタ(モンスター誕生の鍵を握る。後半の最重要人物)
・ロベルト(色んな所で登場。こいつのせいで話が難しい)
といった所でしょうか。
とにかくこの漫画は難しい。何度も読まないとわからない事が多い。
「あれ?これは誰だっけ?XXXってなんだっけ?」
という悩みがつきまといます(私だけでしょうか?)。
活字なら完全にアウトでしょうね。
物語は銃で撃たれて瀕死の子供、ヨハンをテンマが手術で救う所から始まります。
そうです、要はテンマはモンスター(ヨハン)を救ってしまうのです。
ここからヨハンとテンマの長い闘いが始まるのですが、
ミステリーたっぷりで読者を飽きさせません。よくもあれだけのストーリーを考えつくものです。
浦沢先生がモンスターなんじゃないかと思うくらいです(笑
それぞれの人物の背景、時系列に並ぶ事件の数々、最後までどうなるかわからない。
ドラゴンヘッド*1は終わりが読めちゃいましたが
MONSTERは本当にわからなかった。
わからなかったし、最後もいい意味で期待を裏切ってくれた。
「まだ続きが読みたい!」と思った。読後感がさっぱりしなくて心地良い(笑
名作中の名作です。
読んだ事ない人は是非!

*1:これはいつかここに書きます