ありえないだろう、ホントに

yukistyle2004-07-23

今日の朝、今まで通り電車に乗った。
電車は遅れていた事もあって、かなりの混雑振りを発揮していた。
私はドアに一番近い所に立っていたので、ドアに完全にははりついている状態だった。
一言で言うなら『べちゃ』
という感じだ。
私はいつも私が降りる駅の階段付近の車両に乗るのだが
その車両は途中の駅の階段近くでもあるので、その車両は実は他の車両よりも1.7倍くらい混んでいる。
電車にはりつきながら私はひたすら我慢していた。
「次の駅でこの一般ピーポー達は一気に降りてくれる。そうしたら私は自由だ。頑張れ、自分!」
と必死で言い聞かせ、その瞬間を待っていた。
そしてその瞬間は訪れた。
しかし、ここで罠がまっていた。
あまりにも混んでいたためにドアが開かないのだ。
私は必死でドアを開けようと、ちょっとだけ開いたドアに手をかけてドアを引っ張った。
その時、ドアは勢いよく開いた。
しかし余りにも勢いよく開いたために、一気に雪崩のように人が私に覆いかぶさってきた。
人の力とは偉大なものである。
私はその雪崩になされるがままの状態で、開いたドアの付近で転んでしまった。
左ひざをホームに突き、このまま顔面もホームに叩きつけられそうになった時
電車を待っていた女性が私に手を差し伸べているのがチラリと見えた。
私は必死にその手に掴まった。
しかし勢いよく飛び出した私の勢いはその女性の手だけでは支えきれるものではなく
その女性の体に抱きついてしまった。
そして私の体はなんとか勢いをとめて、バランスを取り戻す事に成功した。
「大丈夫ですか?」
その女性は私に向かってにっこり笑って言ってくれた。
その女性は見ず知らずの私に抱きつかれたにもかかわらずだ。
私は少々の感動さえ覚えた。
「すみません。大丈夫です。ゴメンナサイ。」
私は一通り思いつく限りの謝罪を彼女にした。
「いいんです。危なかったですね。」
彼女はそう私に言った。
私は本当にありがとうとその女性に感謝した。
私はその女性とともに電車に乗った。
そこで私は気付いた。
左ひざに激痛が走っている事を。
私は恐る恐る左ひざを見た。
すると左ひざからは血が吹き出し、パンツが破けているではないか。
私は呆然とした。
今日一日どうやって会社で過ごせばいいんだ?どうしたらいいんだ?
呆然としていると次の駅になり、一緒に乗った私を助けてくれた女性も降りていった。
こうして私は一人ぽっちになった。
そうして今、会社で一人ぽつんと左ひざの破けたパンツを履いて日記を書いている。
そんな2004/07/23の金曜日。

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