高校野球の良さ

yukistyle2004-08-23

少し前の話にだが、高校野球を家で観ていた。
ちょうど横浜高校京都外大西だった。
この試合が終わった時、私は涙した。
試合は1−0で横浜高校のサヨナラ勝ちだった。
しかしそれまで横浜高校を完封していた京都外大西のピッチャーは凄かった。
凄いというのは球威や球のキレを指しているわけではない。
はっきり言って、甲子園に出てくるピッチャーの中ではそこそこかむしろそんなに凄いピッチャーではない。
じゃあ何か。
それは、1球1球に込められた気迫と丁寧なそして大胆な制球力、
そして「負けたらそれでお終い」のがけっぷちから来る必死さである。
あの試合をどれだけの小学生・中学生の野球少年が見ていただろう。
そしてあの試合を見ていた野球少年達はそれだけ勇気を貰ったことだろう。
それだけの影響力があったと私は思った。
何も球威だけじゃない、それだけが勝敗を分けるわけじゃない。
強い気持ちが何より大切なのだ。
高校野球の良さは、一瞬一瞬に全てを掛けるその姿勢にあると思う。
試合に負けて、京都外大西のピッチャーが人目をはばからず号泣している姿を見て
私は泣いた。
私のほかにもきっと涙した人がいた筈だ。
高校野球の記録には単に「サヨナラ負け」の試合としか残らないと思う。
でも少なくとも私はこの試合の事をこれからも忘れない。
そして彼が号泣していたあの姿の事も忘れない。
何より私自身が真剣に全力で何かに取り組む事の大切さを今改めて教えられた。
もし彼を知っている人がこれを読んだとしたら、「ありがとう」と伝えておいて下さい。

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