くだらない一日

無職の分際なもんで、一日の大半は家で過ごす。
普段の外出は、朝のコンビニと昼過ぎの買出しくらい。

〆て30分くらいだろうか。
つまるところ、23時間30分は家にいる。


まぁそんなわけで部屋の掃除でもしようと思うこともある。
実際、掃除に取り掛かると不可思議な現象に出会う。


それは「陰毛(らしきもの)」。


なんでこんな所に落ちているんだ?と首をかしげてしまう場所に落ちている。


テーブルの上
玄関の靴箱
背伸びしなきゃ届かない食器棚の上
台所の奥
押入れの中


トイレや風呂場であれば納得もする。


そういえば、と思い出す。
女子にはわからないだろうが、男子トイレの便器(小の方)の上にごく稀ではあるが、陰毛が乗っている。


男子諸君は思った事はないだろうか?
「なんでこんなところに?」


いや、ホントになんでこんなところに?なのである。
まったくもってわからない。
「実は、便器の上に陰毛を乗せたことがあるんです」
という男性諸氏は是非名乗り出てもらいたい。


話を戻そう。
家の中になると、犯人はだいぶ絞られる。


まず
1.自分
2.嫁

これは可能性が一番高い。


いや待てよ。
うちに来たことある人も考えられる。候補が自然と増える。


次に行動パターンを考えてみた。

CASE1:愉快犯
これは子供のいたずらのようなものだ。
「けっけっけっ、この陰毛をここに隠しておこう。次にこの家に来た時にもしそのままだったら笑ってやろう」

こんな事をしそうなのは

・・・俺だ。
俺が犯人なのか?


CASE2:風に舞う陰毛
扉は開けっ放しにしておく。
次に台風クラスの風を用意する。
マンションの1階から、「あらよっと」てな具合に陰毛を放つ。
すると、陰毛はあら不思議、5階のうちまでやってくる。
陰毛は風にのったまま、各々の場所までいき、そこで落ちる。


・・・ダメだ。意味がわからない。バカか、俺は。


CASE3:共犯者がいる
実は自分たち以外がみなグルなのではないか。
それぞれうちに来た時に、一本ずつ置いていく。
置いていく場所は打ち合わせ済み。

あとは僕らの目を盗んで・・・。


・・・無理がある。そもそもグルだとしたら今頃酒池肉林の騒ぎだ。




こうして僕は誰のものともわからない陰毛を掃除する。
2度とこんな事が起こらないように祈りながら。



☆結論☆
【そんなことを考えている暇があれば、職を探せ】