小野塚カホリ 「NICO SAYS」,「花粉航海」

yukistyle2004-10-26

家を整理してたら小野塚先生の「NICO SAYS」,「花粉航海」が出てきました。
NICO SAYSは当時読んで衝撃を受けたので、改めて読み返してみましたが
やっぱり衝撃。
ニコの狂気的な性格(自然的なモノではないけれど)、私はイトオシイ。
誰が悪いとか、そういうものでもなく、色々な事が複雑に絡み合って破滅に向かうけれど
最後の
『人はなんで人を好きになるんだろう
好きになるとはどういうことなんだろう
むくわれるものもむくわれないものも
そこには同じ重さの時間が流れている

ニコは何度も繰り返す
“わたしのこと好き?”
“あたしのこと好き?”
“あたしのこと好き?”
“あたしのこと好き?”

好き?と聞いて大好きだよと応えてくれる人間がいる
それは
それはとてつもなく大きな
神様の贈り物
“あたしのこと好き?”

これがなんとも言えないくらい心地よく。
最後の方の展開には私的には注文があるけど。
でも私はニコが本当にイトオシイ。

「花粉航海」も結構好きだけどやっぱりこれには敵わない。
とりあえずハルくんの最後がかっこいい。
というか花粉航海に併録されている「黄金的同伴男女」の方が小野塚作品にしては前向きなので好き。



私はいつの日か再びちゃんとした恋愛をできるのだろうか。
それを思ってちょっと泣けてきた。